天武の才

人には向き不向きがある。
簡単な例えだと、勉強できるヤツと運動できる奴。
もしくは両方出来るヤツ。

でもこんなもんは、出来ないヤツのいいわけかもしれないね。

今日はバイトが疲れた。
2日ぶりの出勤で、仕事について行けない。

「KEI!ちゃんとそれしまえ！」

「アニキー何回言ったらわかんのー」

「お前何やってんだ！」

「気が利かないなーお前」

すっごいやる気無くした。
もうどーでもよくなってくる。

確かに、俺はこういうバタバタ動く事は苦手だ。
迅速に行動というのがどうしても出来ないのだ。
臨機応変も苦手。
だから、これらがフルに使われる厨房というものが苦手なのだ。

俺に代わってYさんがホルモン剥き。
今日は10kgだったから、2人で5キロずつやった。
ちなみにYさん、昨日初めてホルモン剥きを教えてもらって、
すでに5kgやるのに50分を切ってる。
ちなみに俺は…全力で45分。2週間頑張っても45分だ。

で、今日が2回目のYさんと、3週間前から始めてる俺がタイムアタックでバトルをはじめた。

・・・・・・・
圧勝。された。
俺より早く剥き終わったYさん。
更に、俺は店長から厳しく注意を受けた。
ここは一緒に逝こう

こんなショックな事があるか！？
いくら料理人とはいえ、2日目の人に圧勝されるのだ。。
ちなみに俺は3週間。根本的に違う。

・・・・俺はこの不向きさ加減にうんざりだ。
今日は本当に、自分への思いが煮えくりかえった。