最強の合宿2日目

2003年6月24日
朝は6時45分起床。寝坊した・・・。
雨が降ったから青年の家独特の朝の朝礼はない。
あったら6時には起きてないとな。

朝食を食べてすぐに会社の朝礼の練習。
朝からまた大声を張り上げる。
社訓を言って、社歌を歌い、
体操、腕立て、体操。
もちろん体操も大声で叫ぶ。

「今日はウォークラリーをやるからな。弁当は用意してある。給水は各自自動販売機で!昨日最初に社訓終わった班は?」
「6班です」
「じゃあ6班はすぐにスタート。5分起きに昨日の順位でスタートだ5時までには帰ってこないと風呂も夕食も食べられないからな」

鬼だ・・・。

「いいか!どの班にも負けるなよ!班で一位を目指していけ!ただの1位じゃなくて、圧倒的な1位だ!やるからには全力で行け!!」

 

部屋から出たとたん、いきなりスタート!
この青年の家、東京ドーム4個分の広さらしく正門まで迷った。
やっと正門でたと思ったら次にスタートした班に抜かれた。

「噂だと・・・40キロ歩くらしいよ」
「あぁ〜?ま、気楽に歩こうや。1位になる気なんかないし」
これがウチの班のリーダーだ。高知県民のくせにやる気がねぇ。
アツイ県だと思ったんだけどなぁ…。

無駄に重い弁当を交代で持ち、ひたすら山の中を歩く。
山って言ってもちゃんとアスファルトだ。ひたすら歩く。
他の班に追い抜かれながらマイペースで。
1時間が経過しても、2時間が経過しても、山から降りれねぇ!!
ちなみに道は合ってる。地図は目印が記載されてるだけの文字。
地形や道なんか書いてないからね。

他の班はタバコ休憩を取りながら歩く。
ウチの班は歩くだけだから、休憩なんかとらなかった。
それでも充分足は痛い。街の方にでたのが3時間が経過した後だった。
小雨の中、カッパは暑いだけであまり意味はなく、弁当は重い。
つーか意味あんのかこの弁当!!

最初は喋りながら歩いてたんだけど、だんだん口数が減る。
やる気ある人と、やる気のない人との距離が開く。
これは班行動か?

既に足が言う事を聞かなくなり、感覚も鈍い。
それでも痛みと疲労だけが足を襲う。
チームにいるたった一人の女の子が、すでに顔が死にそうだ。
女の子にはキツいだろうなぁ・・・。
足が痛い以外は全然なんともないんだけど・・・。

4時間が経って、ようやく休憩。
弁当を微妙に食べ、飲み物を飲んでタバコを吸う。
「つーか帰りてぇ」
「・・・・・・」
誰も元気がない。あるハズもないけど。
そこでインストラクターの言葉を思い出した。

「辛くなったら社訓を心の中で何回も叫べ!!」

やる気出るかーーーーー!!!

再び歩きだし、ひたすら目印を目指す。
「ナイスG2」がねぇ!!ってかなんだその名前の目印!!
突っ込みたい所は山ほどある。次の目印まで数キロとかも普通。
「えーーと、3つ目の信号を左・・・。」
地図(文章)を見ながらひたすら歩く。
歩くけど・・・信号そのものが無い!!
2キロの坂を越えて、信号を発見した。
左折しても道、道、道・・・。
丘を越えて先が見えてもT字路が見えない。
どこまでも続く道にしか見えないのだ。

「・・・・おお!あれT字路ちゃう?」
「どうかなぁ〜〜違ったらもう歩かれへんわ」
ウチのチームは関西人が6人中3人。移りそうな程関西弁だ。

「・・・あった〜T字路だ〜〜!!」
T字路を曲がってあとはゴールへ真っ直ぐだ。
今にも倒れそうな女の子のペースに合わせて歩くが、
「どしたーそこの3人〜もうちょっとやー!」
元気な3人が前から呼ぶ。
「ちょっとペース合わせて歩いてくれ〜!」
という言葉も空しく、ずんずん歩く男達。
「あのアホゥ先に行きやがって…」
リーダーと俺は女の子のペースに合わせて歩く。

ゴールではインストラクターがゴールのヒモを持って立っていた。
「おっしゃ良く頑張った!!1列にならんでゴールしような!」
あの厳しいインストラクターが…。
そしてゴールを切った瞬間、

「ゴーーーール!!お疲れ!!お疲れぇぇ!!よく頑張ったな!!」
「おっしゃーーーゴールだぁぁぁぁぁ!!!」
みんなが感動に打ち震えた。途中で励ましあい、頑張ってきた仲間だ。
女の子も感動のあまりか、泣いてしまったよ。
「とりあえずお疲れ!!5時半まで休んでていいぞ。体調管理は自己責任だからな!あと、みんなにこれをあげよう!!後でなに聞かれてもちゃんと答えられるようにしとけよ!」
そうして渡された冊子が、「成功哲学」と題名のついたもの。
怪しすぎる!!!!


部屋に戻って、ひたすら足を揉みながら成功哲学。
あまりに怪しすぎて写メ撮って送ったくらいだ。
これがまた本当に洗脳されそうな内容!でも哲学は好きだ。

ベッドに横たわって読んでたら、まわりから寝息が…。
んー頑張ったからなぁ。

哲学を読んで日誌を書いて、風呂に入ったらご飯を食べる。
足が痛いため誰もがへんな歩き方だ。出来れば歩きたくない程痛い。
しゃがめない程痛い。
何か落として、拾おうもんなら相当の覚悟がいるのだ。

ご飯を食べたらすぐまた研修室。
またビデオを見た。青春ラグビー系のやつ。
して普通に感動した。
「いいか?何かに向かって行く気持ちだけでこんなに違うんだ。みんなも今日歩いて、ゴールした時の気持ちを忘れずに、営業に入ってからも目標を立てて力を合わせてけよ!」
 

ビデオ中、「YOSAKOIソーラン」を想い出した。
ビデオの中のラグビーのように、みんなで本祭を頑張ったもんだ・・・。
・・・。帰りてぇ!!マジで帰りてぇ!!

日誌もヨサコイばっかり書いてた。すぐ埋まる。
あっという間に書いた文字は日誌を埋め尽くした。

 
明日・・・。やっとここから出られる…。

 

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あすかさん、ハガーさん!お気に入りに入れさせてもらいました^^

なんつって。

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